どうしても私が手をだしてしまう本を書く人
私は中学生の頃からどうしても手をだしてしまう本を書く人がいる。
『人生に生きる価値はない』を中学生の時に読んでからこの人の書く本に戻ってきてしまう。
この本の内容は覚えていないけれど、タイトルが強烈だった?と思ったのと、当時の私の心境が最悪だったので目についた瞬間、何を考えるわけでもなく本を取ってしまった。
この本の著者はは哲学者?の中島義道先生という人が書いた本。
私はこの人の哲学の話よりも『孤独について』などの著者自身の体験してきたことを書いた本や、『ぐれる!』のようなタイプの本の方が読みやすいし、ドキっとする。
まあ、哲学の本がサラサラ読めるぐらい私に知識がないだけだから、読んでて難しく感じるのはあたり前なのだった・・・・おまけにセンスなし。ということで嘲笑されてしまうのだった。
『どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?』の中で、
「「人生が生きるに値しない」と思ったからではなく、法学を捨てて哲学に鞍替えしたものの、自分の才能に見切りをつけ、自分は何のとりえもない男だと確信し、これ以上ぶざまに生きたくないから、醜態をさらしたくないから、うらみつらみの敗者の人生をたどりたくないから、自殺しようと思った。』
とあるのです。私は頷いてしまった。
私は「人生が生きるに値しない」から自殺したいのであったが、理由が少し似ている。
私は何のとりえもない。おまけに昔から妹の方が全ての能力が上であった。
仕事の例で考えてみると、私は残業までやって低賃金なのに、妹は、定時よりも前にあがって高収入。という感じ。全てにおいてそう。
不平等を感じざるをえない。
今現在、頭(学力)は私の方がいいのだが、あれだけ努力(・・・したつもり)なのにその分量に対しての報酬が物凄く少ない。に対して、妹は、家でもゴロゴロしながら適当に(失礼)勉強していて瞬く間に、クラス一番、二番。学年順位もあれだけしか学習していないのにも関わらず、追い上げていった。妹は「隠れて努力している」というが、私の比ではない。
また、「🍎(私)は、分量やるくせに、上手いこと結びつかないね。(つまり、勉強の質が悪い)」と言われた。
事実なので言い返せない。し、私はなぜか要領よく行動できない。昔から。
死にたくなった。
劣等感を植え付けられた私は残念ながら、劣等感だけのせいでなく、生まれながらの低能力者。「自分はなんのとりえもない男」と本には書いてある。私は「自分はなんのとりえもない生まれながらの生きる価値のないゴミ」であった。私は、「人生が生きるに値しない」というのは、「自分が生きるに値しない」ので、「人生が生きるに値しない」そう、「自分の人生が生きるに値しない」のだった。
また、本の中でフフ・・・と私が笑ってしまったのが、
「大学という隠れ蓑を利用して、社会的に全然役に立たないことに身を投じたっていいわけだし、さらに大学院に進んで研究者になるという口実のもとに、ずるずる人生の勝負を引き延ばしたっていいわけである。セックスに耽り自分固有の快楽を探究し磨きあげてもいいわけだし、ふらっとひとりで極貧世界旅行に出かけてもいいわけである。そのほかの具体例は、各人が与えられた状況の中で考えなさい。それでもわからなければ、あなたは掛け値なしのアホである。大学生という有閑階級の一員として社会が庇護する資格はないから、即刻退学しなさい。」
と書いてあった。特に最後の文章には笑った。自傷気味に。私はアホであった。
まあ、もう大学に行く意味はないからいいけど、アホであった。私はどうしたいのかわからない。し、上手くいかない。のだった。
ああ~どうしよう。お先真っ暗だ。
今、ちょっと思いついたのは腐り続けることしかない。
どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)
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